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ヤクルトニュースリリース ~食道癌患者のシンバイオティクス摂取の有効性~

株式会社ヤクルト本社と国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学は、シンバイオティクス摂取が術前化学療法を受ける食道癌患者のバクテリアルトランスロケーション※1(以下、BT)と重度の胃腸障害を抑制することを確認しました。

 

本研究では術前化学療法による BT の発生を明らかにし、さらにその BT をシンバイオティクスで防御できないか、食道癌患者を対象とした無作為化比較試験※3にて検証しました。

 

その結果、シンバイオティクスを摂取しなかった患者では、血液中および腸間膜リンパ節から腸内細菌が検出され、BT の発生が確認されましたが、シンバイオティクスを摂取した患者では菌はほとんど検出されず、BT が抑制されていました。

 

さらに、シンバイオティクス摂取により、重度の胃腸障害の軽減や腸内環境の改善も確認されました。

詳しくはコチラ

※1 バクテリアルトランスロケーション
腸管粘膜を介して生きた腸内細菌が腸管内から粘膜固有層、さらには腸管リンパ節や他の臓器に移行し感染を引き起こすことです。本研究では、血液または腸間膜リンパ節にて細菌が検出されることと定義します。
※2 シンバイオティクス
十分量を摂取したときに宿主に有益な効果を与える生きた微生物である「プロバイオティクスと、腸内有用菌の増殖を促して腸内フローラを改善・維持し、人の健康維持増進に役立つ難消化性の食品成分(食物繊維やオリゴ糖など)である「プレバイオティクス」を組み合わせたものです。
※3 無作為化比較試験
研究の対象者を 2 つ以上のグループに無作為に分け、治療法などの効果を客観的に検証する試験方法です。 無作為化により検証したい方法以外の要因がバランスよく分かれるため、公平に比較することができます。